脳脊髄液減少症について

脳脊髄液減少症とは

概略について
脳脊髄液減少症とは交通事故やスポーツ、転倒など、衝撃を受けた事などが原因で、脊髄硬膜から脳脊髄液が漏れ、脳脊髄液が減少してしまう病気です。
主な症状に脳脊髄液が減少する事で、大脳や小脳は下がってしまい、脳と頭蓋骨をつないでいる神経や血管が引っ張られて脳の機能が低下する為に、
「頭痛」、「首の痛み」、「めまい」、「視力低下」、「集中力・記憶力低下」、「倦怠感」、「うつ」など様々な症状が現れます。
その他の症状についても個人差があり、その中には脳脊髄液減少症との因果関係がはっきりしないものもあります。
一般的な検査では異常が見つかり難く、専門医の診断が必要です。症状の原因追求の為に、ドクターショッピング、病院ショッピングを繰り返したりします。
医師の間で病名の認知が低く、専門的な知識がないため病状の発見が難しく、適切な治療をされない場合も多く、一時しのぎの治療を多くの人が行っているのではないかと思われます。
当初は成人で多く見られましたが、最近では学校生活内での外傷等が原因で子どもの発症例が多くなってきています。
脳脊髄液減少症は、病名からすると、特殊な病気のように考えられがちですが(難病ではありません)、
いつでも、誰でも日常的な出来事によってなる可能性がある、とても身近な病気なのです。推定患者は数十万人といわれています。

症状

症状

症状について

痛みを伴うもの

 頚部痛、起立性頭痛、頭重感、坐骨神経痛、背部痛、上肢痛、顔面痛、筋肉痛、腰痛、肩甲骨間痛 など

脳神経の症状

 視力障害、視力低下、視野異常、羞明、視覚異常
 めまい 耳鳴り、聴力低下、聴力過敏、耳閉感
 顔面違和感 (顔面しびれ・顔面神経麻痺)、開口障害 (顎関節症)
 自律神経障害 (動悸・発汗異常・体温調節障害・腸管運動障害等)
 目のぼやけ、眼振、動眼神経麻痺(瞳孔散大)、眼瞼下垂、複視、光過敏、外転神経麻痺、味覚障害、嗅覚障害、咽喉違和感、発声障害、嚥下障害 など

高次脳機能障害

 集中力低下、思考力低下、記憶力低下、鬱、睡眠障害 など

その他

 月経異常、インポテンツ、乳汁分泌等 易感染症、アレルギー
全身倦怠、吐き気、顎関節症、易疲労感、食欲低下、電磁波過敏症、意識障害、無欲、小脳失調、歩行障害、パーキンソン症候群、認知症、上肢のしびれ、神経根症、直腸膀胱障害、頚部硬直、慢性脱水症状、痩せ など 

診断・検査・治療

診断・検査・治療

診断と治療方法について

・診断・検査

  脳MRI MRミエロ CTミエロ RIシンチ

・治療方法

  保存療法(安静と水分補給)
   1~2週間 1日1.5L~2Lの水分を補給しながら、寝て安静を保つ
  ブラッドパッチ治療
   脊髄液が漏れている場所に自分の血液を注入してふさぐ
  人口髄液(アートセレブ)